夏の厳しい暑さ対策として多くの場面で活躍している空調服ですが、もちろんハンズマンでも豊富に取り揃えています。
これからハンズマンで空調服の購入を検討している方は、おすすめのメーカーや、特に人気のバートル製品の特徴、バッテリーの性能や値段など、いろいろと気になる点もあるでしょう。
この記事では、レディース(女性用)モデルや大柄な方のための大きいサイズの有無から、購入前に知っておきたい空調服のデメリット、使い方を誤ると逆効果になる可能性やさらには使用が禁止されている場所や雨の日の防水性能まで、ハンズマンで購入できる空調服に関するあらゆる情報を詳しく解説します。
【この記事でわかること】
- ハンズマンで取り扱う空調服の最新ラインナップ
- バッテリー性能や人気メーカーごとの特徴
- 利用時のメリット・デメリットと注意点
- 自分に合ったサイズやデザインの選び方のポイント
ハンズマンで探す空調服の選び方と特徴
- 空調服が涼しい理由と仕組み
- バートルなど人気メーカーの空調服
- バッテリーの性能と稼働時間
- 気になる空調服の値段とセット内容
- レディース(女性用)モデルも豊富
- 大きいサイズの取り扱いについて
空調服が涼しい理由と仕組み
空調服が涼しい理由は、服に取り付けられた小型ファンによって外気を取り込み、汗を気化させることで体を冷やす仕組みにあります。人間の体は汗が蒸発する際に皮膚表面の熱を奪う「気化熱」という現象を利用して、自然に体温を調節する機能を持っています。
空調服はこの極めて合理的な生理的冷却メカニズムを、電動ファンの力で最大限に促進するアイテムです。
背面の腰あたりに設置された2つのファンが稼働すると、1分間に数10リットルもの空気が服の中に送り込まれます。この大量の空気が首元や袖口へと抜けていく過程で体の表面を絶えず流れ、汗を瞬時に蒸発させ続けます。その結果、気化熱が連続的に発生し持続的な涼しさを感じることができるのです。
ただ扇風機の風を浴びるのとは異なり、自身の体温調節機能を能動的にサポートするため、非常に効率的で自然な清涼感が得られます。
特に、建設現場や農作業、物流倉庫内でのピッキング作業など、エアコンの使用が難しい高温多湿の環境で働く人々にとって、今や熱中症対策の必需品として広く認知されています。
冷却効果を最大限に引き出すには
空調服の効果を最大限に引き出すためにはインナー選びも重要です。汗を素早く吸収し乾燥させる吸汗速乾性のあるコンプレッションウェアなどを着用すると、気化熱の効果がさらに高まります。
逆に、綿素材の厚手のTシャツなどは汗が乾きにくく、冷却効果が半減してしまう可能性があるため注意が必要です。
バートルなど人気メーカーの空調服
ハンズマンでは様々なメーカーの空調服を取り扱っていますが、中でも特に人気なのが「バートル(BURTLE)」です。バートルは作業服の専門メーカーとして長年の実績があり、そのノウハウを活かした高い機能性と、作業着の枠を超えたデザイン性で多くのファンを獲得しています。
バートルの空調服は「エアークラフト(AIR CRAFT)」というブランド名で展開されており、業界トップクラスのパワフルなファンと、長時間稼働を実現する高性能バッテリーが最大の特徴です。
現在では22Vといった超高電圧バッテリーも登場し、猛暑日でも一気にクールダウンできる圧倒的な風量を実現しています。(参照:バートル公式サイト)
また、デザイン面でもタウンユースを意識したスタイリッシュなモデルが多く、デニム生地やミリタリーテイストのカモフラ柄など、ファッション性の高いアイテムが揃っているのも魅力です。
ハンズマンの店頭では、バートル以外にも「ジーベック(XEBEC)」や「桑和(SOWA)」といった信頼性の高いメーカーの製品も比較検討できます。
重要な注意点として、メーカーが異なるとファンとバッテリーの互換性がないケースがほとんどです。ウェアのデザインが気に入っても、手持ちのデバイスが使えないことがあります。初めて購入する際は、ウェア・ファン・バッテリーが全て揃ったセット商品を選ぶのが最も確実で安心です。
バッテリーの性能と稼働時間
空調服の性能を左右する心臓部が、ファンを動かすためのバッテリーです。バッテリーの性能は主に「電圧(V)」と「容量(mAh)」という2つの指標で示され、これらによって風量や稼働時間が大きく変わるため、選ぶ際の最重要ポイントとなります。
電圧(V)と風量
電圧は電気を押し出す力の強さを示します。この数値が高いほどファンをより高速で回転させることができ、強力な風量を送り出せます。近年のモデルは高電圧化が進んでおり、17Vや19V、最新では22Vといったパワフルな製品も登場しています。これらの高電圧モードは短時間で一気に体を冷やしたい時に非常に有効です。
容量(mAh)と稼働時間
容量(ミリアンペア/時)は、バッテリーに蓄えられる電気の量を示します。この数値が大きいほど一回のフル充電で長時間使用することが可能です。一日の作業時間を通して使いたい場合は、9V前後で8時間以上稼働できるような大容量モデルを選ぶと安心です。
| 電圧 | 風量 | 一般的な稼働時間 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 22V | 最大・最強 | 約1時間(ターボモード) | 屋外での急なクールダウン |
| 15V | 非常に強い | 約3~4時間 | 暑さが厳しい時間帯の連続使用 |
| 10V | 中程度 | 約8~10時間 | 一日の標準的な作業 |
| 7V | 弱い | 約20時間以上 | 軽い冷涼感の維持、長時間の使用 |
上記の稼働時間はあくまで一般的な目安であり、メーカーやモデル、外気温などの使用環境によって変動します。また、最大電圧での連続使用には時間制限が設けられているモデルもあります。
ハンズマン店頭では各商品のパッケージに詳細なスペックが記載されていますので、ぜひじっくり見比べてみてください。
気になる空調服の値段とセット内容
空調服を初めて導入する方の多くが最も気になるのは、やはり値段と必要なものの内訳ではないでしょうか。空調服は「ウェア(服本体)」「ファンユニット(ファン2個+接続ケーブル)」「バッテリー(+充電器)」の3つの要素が揃って初めてその機能を発揮します。
これらを個別に購入することも可能ですが、特に初心者の方にはこれら全てが一つになった「スターターセット」が断然おすすめです。セット商品は互換性の心配がなく必要なものが全て揃っている上に、個別に買い揃えるよりも割安な価格設定になっていることがほとんどだからです。
値段の目安と選び方
値段はメーカーや性能によって幅がありますが、一般的な市場価格の目安は以下の通りです。
- スターターセット(全て込み): 15,000円~25,000円程度が主流。バッテリー性能が高いモデルほど高価になる傾向があります。
- ウェア単体: 4,000円~8,000円程度。洗い替え用に2着目として購入する方も多いです。
- ファン&バッテリーセット: 10,000円~18,000円程度。最新の高スペックなものほど高価になります。
高価格帯のモデルはバッテリー性能が高いだけでなく、ウェアの生地に直射日光を遮る「遮熱コーティング」や「UVカット機能」、高所作業に対応した「フルハーネス対応」のフック掛けが付いているなど、付加価値の高い機能が備わっています。
ハンズマンではご自身の予算や求める機能に応じて選べるよう、幅広い価格帯の商品を豊富に取り揃えています。
レディース(女性用)モデルも豊富
「空調服は現場で働く男性向け」というイメージはもはや過去のものです。近年、その快適さから女性の利用者も急増しており、レディースモデルのラインナップも非常に充実しています。
多くの空調服は男女兼用(ユニセックス)で設計されていますが、その中でも特に女性からの支持が高いモデルには以下のような特徴があります。
女性に人気の空調服の特徴
- スリムなシルエット: 従来の作業着のようなダボつきを抑え、ウエストラインをシェイプするなど、女性の体型に美しくフィットするデザインが増えています。
- 豊富なカラーバリエーション: 定番のネイビーやシルバーに加え、ピンク、ミントグリーン、ホワイトといった明るいパステルカラーや総柄デザインなど、選ぶのが楽しくなるようなモデルが豊富です。
- 便利な機能性: 夏場の強い日差しから肌を守るUVカット機能は、今や多くの女性向けモデルで標準装備となっています。また、フード付きのデザインは首周りの日焼け対策にも効果的です。
ハンズマンでは小柄な女性でもジャストサイズで着こなせるSサイズやSSサイズから展開しているモデルも取り扱っており、ガーデニングや農作業、アウトドアレジャー、スポーツ観戦といった様々なプライベートシーンで気兼ねなく使えるおしゃれな一着がきっと見つかるでしょう。
大きいサイズの取り扱いについて
ハンズマンでは体格の大きい方でも安心してご自身のサイズを選べるよう、大きいサイズの空調服も幅広く取り扱っています。
一般的なS、M、L、LLサイズはもちろんのこと、3L、4L、5Lといったビッグサイズまで標準でラインナップされているモデルも少なくありません。メーカーによってはさらに大きい6Lや7Lといったサイズまで展開している場合もあります。
空調服は内部で空気をスムーズに循環させるために、体と服の間に一定の空間(空気の通り道)が必要です。そのためジャストサイズすぎると空気の流れが妨げられ、冷却効果が十分に得られないことがあります。普段着ている服よりもワンサイズ上を選ぶ方が多いのはこのためです。
失敗しないための試着の重要性
サイズ選びで後悔しないためには、やはり実際に試着してみるのが一番確実です。ハンズマンの店舗には試着コーナーが常設されており、気になるウェアを手軽に羽織ることができます。
さらに、実際にファンを回して膨らみ具合や涼しさ、サイズ感を具体的に確かめることが可能です。自分にぴったりの一着を見つけるために、ぜひこの試着サービスを積極的にご活用ください。
ハンズマンの空調服を安全に使うための注意点
- 購入前に知りたい空調服のデメリット
- 使い方を誤ると逆効果になる?
- 使用が禁止されている場所とは
- 雨の日でも使える防水モデルはある?
- ハンズマンの空調服選びや注意点について総括
購入前に知りたい空調服のデメリット
熱中症対策として非常に有効な空調服ですが、購入前に知っておくべきデメリットもいくつか存在します。これらを正しく理解し対策を講じた上で使用することが、安全で快適な利用に不可欠です。
最大のデメリットとして挙げられるのが、ファンで空気を送り込む構造上、服が風船のように大きく膨らんでしまう点です。この膨らみによって肩周りや腕が動かしにくく感じられたり、狭い場所での作業時に服が引っかかってしまったりすることがあります。
特に、自動車の運転や精密な手元の動きが求められる作業では、この膨らみが作業の妨げになる可能性を考慮する必要があります。
また、ファンの作動音もデメリットの一つです。屋外の騒がしい環境ではほとんど気になりませんが、静かな屋内や事務所などではモーター音が響くことがあります。周囲への配慮が必要な場面では、風量を弱めるなどの工夫が求められます。
その他のデメリットと対策
- 定期的な充電: 当然ながら、使用するには毎日のバッテリー充電が必須です。充電を忘れると翌日使えないため、作業後のルーティンとして定着させる必要があります。
- 重量: ファンとバッテリーの分だけ、通常の作業着よりも数百グラム重くなります。慣れるまでは肩が凝るように感じる方もいるかもしれません。
- 洗濯の手間: 洗濯の際には毎回ファン、バッテリー、ケーブルといった全ての電子部品を取り外す必要があります。人によってはこの一手間を面倒に感じる可能性があります。
使い方を誤ると逆効果になる?
正しく使えば熱中症対策の強力な味方となる空調服ですが、その効果を過信し、使い方を誤るとかえって危険な状況を招き、逆効果になる可能性も潜んでいます。
特に注意すべきなのが、気温が体温に近い、あるいはそれ以上になる猛暑日の炎天下での使用です。このような過酷な環境では、空調服が取り込む空気自体が高温の熱風になっています。
その熱風を服の中で強制的に循環させるとドライヤーを体に当て続けているような状態になり、かえって体温を上昇させ、深刻な熱中症を引き起こすリスクを高めてしまう恐れがあるのです。
また前提として、空調服は汗の気化を助けるための装置です。脱水症状に陥り、汗をかけない状態で着用しても十分な冷却効果は得られません。
こまめな水分・塩分補給を怠らないことが安全な使用の絶対条件です。空調服を着ているから大丈夫と油断せず、必ず厚生労働省が推奨する熱中症予防行動も併せて実践しましょう!
炎天下で着用する際は空調服の中に保冷剤を入れる、インナーに接触冷感素材のシャツを着る、こまめに日陰で休憩するといった複合的な対策が非常に重要です。空調服は万能ではないと理解し、体調管理を第一に考えましょう。
使用が禁止されている場所とは
空調服は内部でモーターを回転させる電動ファンを使用する性質上、安全上の理由から使用が法律や規則で厳しく禁止されている場所が存在します。これを無視した使用は火災や爆発といった重大な事故に直結する可能性があり、絶対にあってはなりません。
使用が厳禁される環境の具体例
- 引火性・爆発性物質を扱う場所: 塗装ブース、ガソリンスタンド、化学薬品工場、トンネル工事現場など、塗料、溶剤、可燃性ガス、粉じんが空気中に浮遊している場所では絶対に使用しないでください。ファンを回転させるブラシモーターから発生する微細な電気火花(スパーク)が、これらの物質に引火・爆発を誘発する危険性が極めて高いです。
- 粉じんが多い場所: 鉄工所での研磨作業や製粉工場、解体現場など、金属や小麦、アスベストといった粉じんが大量に舞う場所での使用も避けるべきです。ファンがこれらの粉じんを吸い込み、モーターの故障や早期劣化の原因となります。さらに、吸い込んだ可燃性の粉じんがモーターの火花で発火する「粉じん爆発」のリスクもゼロではありません。
- 溶接・火花が出る作業現場: 溶接や溶断、グラインダー作業など、高温の火花が飛散する作業中は着用しないでください。ナイロンやポリエステルといった化学繊維製のウェアに火花が当たると簡単に穴が開いたり、溶けて皮膚に付着したりする危険があります。
ご自身の作業環境がこれらの条件に当てはまらないか、必ず事前に確認することが重要です。不明な場合は自己判断せず、職場の安全衛生管理者や上長に確認してください。
雨の日でも使える防水モデルはある?
「雨の日や水場での作業でも空調服を使いたい」というニーズは少なくありませんが、結論から言うと、基本的な空調服のファンやバッテリーに雨を防ぐ本格的な防水性能はありません。
ファンやバッテリー、ケーブルといった電気部品は水に非常に弱く、雨水に濡れると故障はもちろん、感電や漏電といった人命に関わる重大な事故につながる恐れがあります。そのため、雨天時の屋外での使用は原則として避けるべきです。
ただし、メーカーによっては、生地表面に「撥水加工」が施されたウェアも販売されています。これは、あくまで小雨程度の水を玉状にして弾く機能であり、縫い目などから水が侵入するのを完全に防ぐ「防水」とは異なります。電気部品を水から守るものではないと理解したうえで使用することが重要です。
また最近では、雨天時の代替案として「水冷式」の冷却ベストも注目されています。これは凍らせたペットボトルや氷をタンクに入れ、その冷水をポンプでベスト内のチューブに循環させて体を直接冷やす仕組みです。ファンがなく膨らまないためレインウェアの下にも着用しやすいという大きなメリットがあります。
| 空調服(ファン式) | 水冷服(水冷式) | |
|---|---|---|
| 冷却方式 | 気化熱を利用 | 水の冷たさで直接冷やす |
| メリット | ・高い冷却効果 ・長時間稼働 |
・膨らまない ・静音 ・レインウェアの下にも着やすい |
| デメリット | ・膨らむ ・作動音がある ・水に弱い |
・氷や冷水が必要 ・冷却持続時間が短い ・重量がある |
| おすすめ環境 | 高温だが湿度が低い場所 | 高温多湿な場所、雨天時、静音性が求められる場所 |
ハンズマンの空調服選びや注意点について総括
ハンズマンで空調服を選ぶ際のポイントから、各メーカーの特徴、より安全で効果的な使用方法、そして注意すべきデメリットまで幅広く解説しました。最後にあらためて、記事全体の要点をリスト形式で振り返ります。
- 空調服はファンの力で汗の気化を促進し体を冷やす仕組み
- ハンズマンではバートルなどデザイン性と機能性に優れたメーカーを多数取り扱い
- バッテリーは高電圧ほど風量が強く、大容量ほど長時間稼働する
- 初心者は互換性の心配がないウェア・ファン・バッテリーのセット購入が最もおすすめ
- 値段はセットで15,000円から25,000円程度が主流であり、高機能モデルはそれ以上
- 女性も選びやすいスリムなシルエットや明るいカラーのモデルが豊富
- 3L以上の大きいサイズも充実しており、試着して選ぶのが確実
- 購入前には服が膨らむ、作動音がする等のデメリットを理解しておくことが重要
- 気温が体温以上の炎天下では熱風を取り込み逆効果になる危険性がある
- 水分補給や休憩を併用し、空調服の効果を過信しないことが安全利用の鍵
- 引火や爆発の危険がある場所、粉じんが多い場所での使用は絶対に禁止
- ファンやバッテリーは防水ではないため雨の日の使用は原則NG
- 撥水ウェアも存在するが、電気部品を水から守るものではない
- 雨天時や湿度の高い場所では水冷服という選択肢も有効
- ハンズマンの豊富な品揃えと試着サービスを活用し、自分に最適な一着を見つけよう!
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