主にDIYで木材が必要な時、ハンズマンの木材カットサービスは非常に便利です。しかし利用するにあたりカット料金や持ち込みは可能なのか、希望のサイズや種類に対応しているのかなど、気になる点も多いでしょう。
また、サービスの受付時間が何時までか、予約の必要性や作業の所要時間も気になるところです。
この記事では、ハンズマンの木材カットサービスに関するこれらの情報に加え、自分で作業できる工作室や電動工具レンタルについても詳しく解説します。
【この記事でわかること】
- ハンズマンの木材カット料金と種類
- 持ち込み木材への対応と利用条件
- カットサービスの受付時間や所要時間の目安
- 工作室や電動工具レンタルの活用法
ハンズマンの木材カットサービスの基本情報
- 木材カットサービスの利用方法
- カット料金はいくら?
- 木材カットの種類と加工内容
- 対応可能な木材のサイズ
- 持ち込み木材のカットは可能か
木材カットサービスの利用方法
ハンズマンで木材カットサービスを利用する場合は、まず各店舗のサービスカウンターへ向かいます。購入した木材をカットしてもらう際はお買い上げレシートを提示し、カットしたい寸法を伝えます。
持ち込みの木材(後述します)をカットしてもらう際も、同様にサービスカウンターで依頼手続きを行います。専門スタッフの対応により、最終的に希望のサイズに加工してくれます。
利用ステップと準備
- カットしたい木材(購入品または持ち込み品)を用意する
- カット寸法表(図面)を準備する(重要)
- サービスカウンターで「カットサービス利用」を申し出る
- スタッフに寸法表を提示し、加工方法を正確に伝える
- 料金を支払い、加工が完了するのを待つ
個人的には、失敗を防ぐため「何センチの板が何枚必要か」を明確に記したメモや簡単な図面を準備していくことをおすすめします。これにより口頭での伝達ミスを防ぎ、スムーズな依頼が可能になります。
不明点があればハンズマンの強みであるDIYアドバイザー(在籍店舗の場合)に相談するのもおすすめです。
カット料金はいくら?
ハンズマンの木材カット料金は使用する工具によって異なり、業界内でも非常に安価な設定となっています。DIY初心者でも気軽にプロの加工精度を享受できる価格帯です。
主な加工料金は以下の通りです。
| 加工の種類 | 料金(1カットあたり・税込) | 主な用途・特徴 |
|---|---|---|
| パネルソー | 30円 | 合板やベニヤ、MDFボードなど大型の板材を「直線」で切断する。 |
| スライド丸のこ | 50円 | 2×4材などの角材や厚めの板を「直線」または「角度をつけて」精密に切断する。 |
| カンナがけ | 50円 | 木材の「表面」を薄く削り滑らかに仕上げる。塗装前の下地処理に最適。 |
| 金属の切断 | 50円 | 金属パイプ、アングル、L字鋼などの金物を切断する。 |
※料金は変更される場合があるため、ご利用前に店頭で再度ご確認ください
料金は1カット単位で発生します。例えば1枚の板から「L字型」に切り出す場合は、直線2回分で「2カット」として計算されます。事前に必要な木材の寸法とカット数を正確に把握しておくことで、総額の計算がしやすくなります。
工具購入との比較
このような木材のカット作業を自分ですべて行おうとした場合、例えば、精度の高いカットが可能なスライド丸のこを購入するとなると、安価なモデルでも1万円以上、高機能なものでは数万円は下りません。
ハンズマンのカットサービスを利用すれば、初期投資を抑えつつ、プロ仕様の精度で必要な木材を準備できるため、特に小~中規模のDIYにおいて非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
木材カットの種類と加工内容
ハンズマンでは単なる直線カット以外にも、DIYの精度とクオリティを格段に向上させるための高度な加工に対応しています。
パネルソーによるカット
910mm×1820mmといった大判の合板(サブロク板)など、手ノコや家庭用の丸ノコでは真っ直ぐ切るのが困難な板材を、ミリ単位の精度で直線カットする際に使用されます。
本棚の棚板やキャビネットの側板など、正確な寸法が求められる家具作りに必須の加工です。
スライド丸のこによるカット
2×4(ツーバイフォー)材や1×6(ワンバイシックス)材などの規格化された木材(ディメンションランバー)や、厚みのある角材を精密にカットするのに適しています。
最大の強みは正確な角度(留め切り)でカットできる点です。これにより額縁や箱物家具の「角」を美しく接合できます。
カンナがけ
これは木材を切るのではなく、表面を仕上げるための加工です。購入した木材のザラザラした表面を滑らかにし手触りを良くします。
また、塗装やワックスを塗る前の下地処理としてカンナがけを行うことで塗料のノリが良くなり、仕上がりの美しさが格段に向上します。
金属のカットにも対応
前述した通り、木材だけでなく金属パイプやアングルなどの金物カット(1カット50円・税込)にも対応している点は、ハンズマンのDIYサポートの幅広さを示しています。
木製ラックに金属製の取っ手や補強材を組み合わせるなど、異素材ミックスの作品作りも強力にサポートしてくれます。
ちなみに、木材の種類については専門のページで一般的な木材の特徴を知ることができます。(参考:林野庁 木材の利用の促進について)
対応可能な木材のサイズ
ハンズマンの木材カットサービスでは、原則として「特別な寸法制限」は公式には設けられていませんが、しかしこれは「どんなサイズでも無条件にカットできる」という意味ではありません。
実際にはカットに使用する機械(パネルソーやスライド丸のこ)の物理的な大きさや仕様によって、加工できる木材の厚み、幅、長さの上限が自ずと決まってきます。
機械の物理的限界について
例えば、パネルソーにはセットできる板の最大サイズ(例:1820mm×910mmなど)や最大厚(例:80mmまでなど)があります。
また、スライド丸のこも刃が届く範囲(カットできる幅や厚み)に限界があります。非常に厚い古材や機械の規格を超える特大の板材などは、安全上の理由からカットを断られる可能性もゼロではありません。
そのため、特殊なサイズや高価な木材を加工したい場合は、「この木材はこの寸法でカット可能か」ということを購入前や持ち込む前にサービスカウンターのスタッフへ現物を見せながら直接相談するのが最も安心できる方法です。
持ち込み木材のカットは可能か
ハンズマンのDIYサポートにおける最大の強みの一つが、店舗で購入した木材だけでなく、お客様自身が持ち込んだ木材のカットサービスも有料で提供している点です。
自宅でのリフォームで余った木材、解体で出た古材、あるいは他店で購入した木材のサイズを調整したい場合にも非常に便利なサービスです。
利用方法は購入品と同様、サービスカウンターに木材を持参してカットを依頼します。
木材持ち込み時の注意点
持ち込み材のカットサービスは非常に便利ですが、以下の点を厳守する必要があります。
- 釘やネジ・その他異物の確認: 絶対に釘やネジ、砂、石などの異物が残っていないことを確認してください。万が一、隠れた釘を高速回転する刃で切断すると、刃が破損・飛散し、スタッフが重傷を負う重大事故につながりかねません。機械の高額な修理費用が発生する場合もあります。
- 木材の状態: 極端に反っていたり、ねじれていたり、濡れていたりする木材は、機械に正しく固定できず危険なため、カットを断られる場合があります。
- 事前の店舗確認: 基本的には持ち込み可能ですが、店舗の混雑状況や安全確認の体制によって対応が異なる可能性も考慮し、事前に最寄りの店舗へ確認しておくと安心です。
持ち込みカットの料金は前述の「パネルソー 30円」「スライド丸のこ 50円」などの通常料金が適用されます。安全ルールをしっかり守ってこの貴重なサービスを活用しましょう!
ハンズマンの木材カットサービス利用時の流れ
- カットの受付時間は何時まで?
- カットの所要時間と待ち時間
- 木材カットに予約は必要か
- お客様工作室で自分での作業も可能
- 電動工具レンタルの活用法
- ハンズマンの木材カットサービスについて総括
カットの受付時間は何時まで?
ハンズマンの木材カットサービスを利用する際、見落としがちなのが受付時間です。
公式サイト上にはカットサービスの具体的な受付終了時間は明記されていませんが、多くのホームセンターの加工作業(カット、合鍵、塗料調色など)は、店舗の閉店時間よりも早く終了するケースがほとんどです。
これは大型の切断機や加工機の清掃、メンテナンス、安全確認に時間がかかるためです。また、騒音が出る作業を閉店間際まで行わないという配慮もあるでしょう。
一般的には閉店の1時間前(例:20時閉店なら19時まで)には受付を締め切る可能性が高いです。
夕方以降に利用を考えている場合は、「今日は〇時頃に行きたいのですが、カットサービスの受付は何時までですか?」と、必ず事前にご利用予定の店舗へ電話で確認しましょう。
「今日は仕事帰りに寄ってカットしてもらおう」と考えていても、到着した頃には受付が終了しているかもしれません。貴重な時間を無駄にしないためにも、事前に電話で確認することをおすすめします。
カットの所要時間と待ち時間
カットの所要時間については基本的には即時加工とされていますが、これはあくまで「空いている場合」の目安です。
実際の作業時間は、当然ながら依頼するカット数によって大きく変動します。2×4材を2カットするだけなら5分程度で終わるかもしれませんが、棚板用に10枚の板を切り出すとなれば、それなりの作業時間が必要です。
そしてさらに重要なのが待ち時間です。土日祝日や春・秋のDIYシーズンはカウンターがかなり混雑することも珍しくありません。自分の前に数人分の加工待ちがある場合、30分から1時間以上の待ち時間が発生することも想定されます。
これに関しても心配な場合は事前に店舗へ電話し、その日の混雑具合や木材カットサービスにかかりそうな時間の目安を伺うことをおすすめします。
スムーズな利用のためのヒント
- 平日の午前中を狙う(比較的空いている可能性が高い)
- 正確なカット寸法表を準備しておき、受付時間を短縮する
- 多くのカットを依頼する場合や休日に利用する場合はスケジュールに十分な余裕を持つ。
木材カットに予約は必要か
ハンズマンの木材カットサービスについて、事前に予約ができるという情報は公式サイト等にもありません。
電動工具のレンタルサービスについて「ご予約は承っておりません」と明記されていることからも、カットサービスも同様にサービスカウンターでの来店受付順(先着順)にて対応していると考えられます。
DIYの計画は流動的であることが多く、来店したお客様の突発的なニーズに応えるという小売店のサービス特性上、時間指定の予約は運用が難しい側面があります。これはハンズマンに限らず、多くのホームセンターで共通の運用です。
確実に作業してもらいたい場合は時間に余裕を持つか、前述の通り比較的空いている時間帯を狙って来店するのが最も現実的な対策といえるでしょう。
お客様工作室で自分での作業も可能
「スタッフにカットしてもらうほどではない」「カット以外の穴あけや組み立て作業もしたい」という方には、お客様工作室の利用もおすすめです。
ハンズマンの店舗ではDIYに必要な道具や工具を備えた「お客様工作室」を設置しており、サービスカウンターで申込書を記入するだけで、なんと無料で利用できます。
これは、購入した商品や持ち込んだ材料を使ってじっくりと作業に集中できるセルフサービススペースです。カットだけでなく穴あけや研磨、ビス止め(組み立て)といった一連の作業を、工具一式が揃った環境で行えるのはとても魅力的です。
工作室で利用できる主な工具
基本的な手工具(ノコギリ、金槌、曲尺、コンベックスなど)に加え、以下の電動工具も無料で利用可能です。
- インパクトドライバー(ビス止め)
- サンダー(研磨)
- ジグソー(曲線カット)
- 電気丸鋸(直線カット)
- ボール盤(精密な穴あけ)
- 卓上糸鋸(細かい加工)
※店舗により設置工具が異なる場合があります。詳細はご利用店舗にご確認ください
ただし、あくまでセルフサービスであり、作業の安全管理は利用者自身の責任となります。工具の安全な使用方法を理解した上で利用することが大切です。(参考:一般社団法人 日本DIY・ホームセンター協会 工具の使い方)
電動工具レンタルの活用法
「ハンズマンの工作室もいいけど、今日は自宅でじっくり作業したい」「購入するには高価な工具を一度試してみたい」というニーズには、有料の電動工具レンタルサービスが応えてくれます。
ハンズマンでは「ちょっと使いたい」というお客様の声に応え、様々な電動工具を有料で貸し出しています。利用には免許証などの本人確認書類が必要です。
「試してから買う」という賢い選択
このサービスの最大のメリットの一つは、試用(トライアル)ができる点です。例えば「インパクトドライバーとドリルドライバーの違いを体感したい」「マキタのようなプロ向けメーカーの工具のパワーを試したい」といった場合、購入前に実際の使い心地を確かめることができます。
ただし、利用にはいくつかの重要な注意点があります。
レンタル利用時の注意点
- 先端工具は別売: レンタルできるのは電動工具本体のみです。ドリルビット(先端のキリ)、ジグソーブレード(替え刃)、サンダーの研磨ペーパーなどはお客様ご自身で別途購入(お持ちでない場合)する必要があります。
- 予約不可: カットサービス同様、レンタルの予約は承っていません。人気の工具は貸出中の場合もあるため、事前に店舗へ在庫状況を問い合わせると確実です。
- 超過料金: 貸出期間を過ぎると、1日につき税込300円の追加料金がかかります。返却が遅れる場合は必ず店舗に連絡を入れましょう。
- 故障・事故: お客様の重大な過失(無理な使い方、落下など)により故障した際は修理代がかかる場合があります。また、事故による損害は(加害・被害を問わず)お客様の負担となる場合もあるため、細心の注意が必要です。
ハンズマンの木材カットサービスについて総括
ハンズマンの木材カットサービスについて詳しく解説してきました。最後にあらためてサービスのポイントをまとめます。
- ハンズマンの木材カットはサービスカウンターで依頼
- 料金はパネルソー1カット30円(税込)から
- スライド丸のこやカンナがけは1カット50円(税込)
- 購入した木材だけでなく持ち込みにも対応
- 金属のカット(1カット50円)も可能
- カットサイズに厳密な制限はないが要相談
- 受付時間は店舗の営業時間と異なる場合あり
- カットの予約は基本的に不可
- 所要時間は混雑状況やカット数で変動
- 無料のお客様工作室でセルフ作業もできる
- 工作室では電動工具も無料で使える
- 自宅作業向けに有料の電動工具レンタルもある
- レンタルは本体のみで先端工具は別途購入が必要
- DIYアドバイザーに相談できる店舗もある
この記事を参考に、ぜひハンズマンの木材カットサービスを充実したDIYライフにお役立てください!
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